高速道路・SAの緑化メンテナンス|静岡県の造園業者が語る公共事業の現場

高速道路やサービスエリア(SA)の緑地は、ドライバーの視覚疲労を軽減し、景観を向上させる重要な役割を担っています。しかし、一般的な公園や庭園とは異なる特殊な環境下での緑化管理には、高度な技術と専門知識が求められます。本記事では、静岡県の造園業者の視点から、高速道路・SAの緑化メンテナンスの実態と、公共事業における造園工事の専門性について解説します。
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静岡県磐田市に本社を構える株式会社伊東造園は、1995年の創業以来、浜松市中央区をはじめとする静岡県内全域で造園工事・剪定工事・緑化工事・植栽管理を手がけております。造園技能士や造園施工管理技士といった国家資格保有者が在籍し、個人邸から公共施設まで幅広い実績を積み重ねてまいりました。公共工事における緑化メンテナンスでは、高度な技術と厳格な安全管理が求められます。
高速道路・SAにおける緑化メンテナンスの重要性

高速道路やサービスエリアの緑化は、単なる景観整備にとどまらず、交通安全や環境保全において重要な役割を担っています。
道路緑化が果たす役割
高速道路における緑化は、複数の重要な機能を持っております。第一に、ドライバーの視覚疲労を軽減する効果があります。長距離運転において、単調な景色が続くと集中力が低下しやすくなりますが、適切に配置された樹木や草花は視覚的な変化を与え、運転の単調さを和らげます。
第二に、防眩効果による安全性の向上です。対向車のヘッドライトの眩しさを遮る中央分離帯の緑化は、夜間走行時の安全確保に貢献しております。また、法面(のりめん)の緑化は土砂崩れの防止や雨水流出の抑制といった防災機能も果たします。
第三に、騒音や排気ガスの緩和効果があります。樹木の葉は音を吸収し、周辺住宅地への騒音影響を軽減します。また、光合成による二酸化炭素の吸収は、環境負荷の低減にも寄与しております。
SAの緑地管理の特殊性
サービスエリアの緑地管理は、一般的な公園管理とは異なる特殊性があります。SAは24時間365日利用される施設であり、メンテナンス作業は利用者の安全と快適性を損なわない時間帯・方法で実施する必要があります。
また、SAの緑地は利用者の休憩空間としての機能も重視されます。芝生広場、散策路、花壇といった多様な緑地要素があり、それぞれに適した管理手法が求められます。特に、トイレ周辺や駐車場脇の植栽は、景観向上と同時に目隠しや動線誘導の役割も担っております。
さらに、SAでは四季折々の花木を楽しめるよう、計画的な植栽配置が行われております。春の桜、初夏のツツジ、秋の紅葉といった季節感のある植栽は、利用者に旅の楽しみを提供する重要な要素です。
静岡県における高速道路緑化の特徴

静岡県は東名高速道路と新東名高速道路が通過する交通の要衝であり、高速道路緑化においても独自の特徴があります。
東名高速・新東名高速の緑化状況
静岡県内を通過する東名高速道路は、1969年の全線開通以来、50年以上にわたり緑化管理が継続されております。開通当初に植栽された樹木は大きく成長し、現在では適切な剪定や更新作業が重要な課題となっております。
新東名高速道路は2012年に御殿場JCT~三ケ日JCT間が開通し、より新しい緑化技術が採用されております。法面緑化では、在来種を活用した植生復元が行われ、地域の生態系に配慮した緑化が実施されております。
静岡県内には、NEXCO中日本が管理する複数のサービスエリアがあり、それぞれ地域特性を活かした緑化が行われております。浜松SA、牧之原SA、足柄SAなどでは、地域の気候や土壌条件に適した樹種が選定され、定期的なメンテナンスが実施されております。
気候条件を考慮した樹種選定
静岡県は太平洋側気候に属し、温暖で年間降水量も豊富な地域です。高速道路緑化においては、この気候特性を活かした樹種選定が行われております。
常緑樹では、クスノキ、シラカシ、モチノキといった耐久性の高い樹種が中央分離帯や法面に植栽されております。これらの樹種は排気ガスや塩害に強く、高速道路の厳しい環境下でも良好な生育を示します。
落葉樹では、ケヤキ、エノキ、サクラ類が景観木として活用されております。特に桜は、春の開花期に利用者に季節感を提供する重要な樹種です。静岡県内の高速道路では、ソメイヨシノのほか、寒緋桜や河津桜といった早咲き品種も植栽されております。
低木類では、ツツジ、サツキ、ハナミズキといった花木が多用されます。これらは視認性が高く、適度な高さで景観を形成するため、SA内の緑地や法面の上部に配置されることが多い樹種です。
参照:一般財団法人 建設物価調査会「造園工事業の現状と展望」
公共緑化工事に必要な技術と資格

高速道路やSAの緑化メンテナンスは、高度な専門技術と法令遵守が求められる公共工事です。
造園施工管理技士の役割
公共工事における造園工事では、造園施工管理技士の配置が求められます。造園施工管理技士は、工事の施工計画、品質管理、安全管理、工程管理を統括する国家資格者です。
1級造園施工管理技士は、発注金額が4,000万円以上の大規模工事において監理技術者として配置が義務付けられております。高速道路の法面緑化やSAの大規模改修工事などでは、1級資格保有者の配置が必須となります。
2級造園施工管理技士は、発注金額が4,000万円未満の工事において主任技術者として配置されます。SA内の花壇整備、樹木剪定、芝生管理といった日常的なメンテナンス工事では、2級資格保有者が現場を管理します。
株式会社伊東造園では、造園施工管理技士2級の資格保有者が在籍しており、公共工事の施工管理において豊富な経験を積んでおります。また、土木施工管理技士の資格保有者も在籍し、法面工事など土木的要素を含む緑化工事にも対応可能です。
交通誘導警備の重要性
高速道路での緑化メンテナンス作業において、最も重視されるのが安全管理です。特に、交通誘導警備業務は作業者と通行車両の安全を確保する上で不可欠です。
高速道路上での作業では、道路交通法や道路管理者の定める規則に基づき、適切な規制と誘導が必要です。交通誘導警備業務2級の資格保有者は、車両の誘導、工事区域の設定、安全確認といった業務を担当します。
株式会社伊東造園では、2022年4月から交通誘導警備業務(2号警備業務)を開始しており、交通誘導警備業務2級の資格保有者が在籍しております。これにより、緑化メンテナンス作業と警備業務を一体的に提供することが可能となり、より安全で効率的な施工が実現されております。
作業時には、高視認性安全服の着用、保安施設の適切な設置、夜間作業における照明の確保など、厳格な安全基準が適用されます。これらの安全管理は、作業者の命を守るだけでなく、通行する一般車両の安全確保にも直結する重要な要素です。
✓ 造園施工管理技士1級・2級
✓ 造園技能士1級・2級
✓ 土木施工管理技士1級・2級
✓ 交通誘導警備業務2級
✓ 大型免許、高所作業車運転技能講習
✓ 玉掛け、小型移動式クレーン
緑化メンテナンスの年間スケジュール

高速道路・SAの緑化メンテナンスは、季節ごとに適切な作業を実施することで、良好な緑地環境を維持しております。
春季・夏季の作業内容
春季(3月〜5月)は、樹木の萌芽期であり、新芽の伸長を促すための軽剪定が行われます。冬季に強剪定を実施した樹木は、春の生育期に向けて樹形を整える作業が必要です。また、芝生の更新や施肥も春季の重要な作業です。
桜の開花時期には、花後の剪定が実施されます。桜は花芽が前年の夏に形成されるため、開花直後の剪定により翌年の開花に影響を与えずに樹形を整えることができます。
夏季(6月〜8月)は、樹木の生育が最も旺盛な時期であり、伸長した枝葉の剪定作業が中心となります。特に、視界を妨げる枝や法面からはみ出した枝の剪定は、交通安全上重要な作業です。また、雑草の刈り取りや芝刈りも頻繁に実施されます。
夏季の作業では、熱中症対策が重要です。早朝や夕方の比較的涼しい時間帯に作業を実施し、こまめな休憩と水分補給を徹底します。高速道路上での作業は特に過酷な環境となるため、作業者の健康管理が最優先されます。
秋季・冬季の作業内容
秋季(9月〜11月)は、樹木が休眠期に向かう準備期間であり、軽剪定や施肥が行われます。落葉樹の紅葉が美しい時期でもあり、利用者に季節感を提供する重要な期間です。また、冬季の強剪定に向けた準備として、樹木の健康状態の確認も実施されます。
台風シーズンでもある秋季には、強風により倒木や枝折れのリスクが高まります。そのため、事前に危険な枝の除去や支柱の点検が重要な作業となります。
冬季(12月〜2月)は、落葉樹の休眠期であり、強剪定(基本剪定)を実施する最適な時期です。樹木が休眠しているため、大幅な剪定を行っても樹勢への影響が少なく、樹形の骨格を整えることができます。
冬季剪定では、不要な枝の除去、樹高の調整、樹冠の透かし剪定などが行われます。特に、高速道路の中央分離帯では、成長した樹木が対向車線への視界を妨げないよう、計画的な樹高管理が実施されております。
また、冬季は病害虫の越冬対策も重要です。樹皮下に潜む害虫の駆除や、病気に感染した枝の除去を徹底することで、翌春以降の健全な生育を確保します。
参照:一般財団法人 建設物価調査会「造園工事業の現状と展望」
専門技術と安全管理が支える公共緑化の現場
高速道路・SAの緑化メンテナンスは、景観向上、交通安全、環境保全という多面的な役割を担う重要な公共事業です。静岡県内の東名高速道路や新東名高速道路では、地域の気候特性を活かした樹種選定と、季節ごとの適切な管理により、利用者に快適な道路環境を提供しております。
こうした公共緑化工事には、造園施工管理技士や造園技能士といった国家資格保有者による高度な技術と、交通誘導警備業務資格者による厳格な安全管理が不可欠です。株式会社伊東造園では、磐田市や浜松市中央区をはじめとする静岡県内全域で、公共工事における豊富な経験と確かな技術力を持つスタッフが、緑化工事・植栽管理に取り組んでおります。
今後も、道路利用者の安全と快適性を第一に考えた緑化メンテナンスを継続し、静岡県の美しい道路環境の維持に貢献してまいります。
造園工事や剪定工事は磐田市の株式会社伊東造園|庭師求人中
株式会社伊東造園
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